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【個性派バー紹介】「芥川賞取ったら店閉めます(笑)」京急本線雑色駅・小説家の書斎

 2018年10月にOPENした「小説家の書斎」はレトロ風情濃い京急本線雑色駅近くのBAR。雑色商店街の路地を入ると、築何十年なのか、奇跡的に残ったであろう長屋を利用した店舗が密集。「小説家の書斎」はその中ほどにある。BARを営む若き青年、マスターJはこのエリアを「雑色ゴールデン街」と名付けて楽しむ。

 芥川賞を目指し、執筆を続けながら夜は店に立つマスターJ。スラリと様子のいい美男でありながら外連味なく、いい感じでフラフラ、フランク。

 入口のドアを開け急な階段を上ると、店内は黒を基調とした内装。雑色とは思えないシックな空間に所狭しと並ぶ本。マスターJが好む三島由紀夫中心に太宰等純文学系が揃う。自身が書くのも純文学作品で、自費出版した本もさりげなく置いてある。すべて貸出し可能で、曰く「夜の図書室」。

 取材時は酒を飲まず読書する人、酒を求めて手が震える人等ひとクセありそな男たちが各々の時を過ごしていた。文学好きだけでなく、静かに落ち着ける居場所として訪れる人も多い。本に囲まれて心和むお客さんたちの内面には何か共通するものがあるのかもしれない。マスターJはそんなお客さんの会話に今夜もそっと耳をそばだてている。

 19時~21時は60分1,200円、21時~26時は1,500円のフリードリンク制。オリジナル雑色ハイもぜひどうぞ。

DATA
大田区仲六郷2-28-5 営:19:00〜26:00 不定休 雑色から徒歩2分 電話非公開 喫煙可




ペロリサイコ
PENTAXQ7ひっさげて大田区じゅう走り回るライター。大城通りのマート飯島が好きです。

※本原稿は、2019年10月発売予定の『街の手帖』31号にて掲載予定です。


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