伊郷俊行さんが語る「発見の会」とその周辺の出来事①
〜1960-70年代の話を中心に〜
「発見の会」とは、明治末期を発祥とする「新劇」の劇団に属した瓜生良介氏らが、1960年代に立ち上げたアングラ劇団です。その会から発展して生まれた音楽集団「渋さ知らズ」の名前を聞けば、なるほどとうなずく人もいるかもしれません。
60年代後半から、この劇団と楽団とともに過ごしてきた人がいます。池上線の洗足池駅近くで、たこ焼き屋を営む伊藤俊行さんです。
本公演『大正てんやわんや』にも出演する伊郷さんが、さまざまな表現者と関わり過ごした東京で、どんな人と出会い何を見てきたのか、今とも重なるであろう、混沌とした時代状況の一片を探ります。
本インタビューは、大田区・洗足池にある伊郷さんのお店「たこ焼 笛吹」にて、「発見の会」や「渋さ知らズ」に関わってきた氏が見たこと、聞いたことを2022年2月ごろから少しずつ聞いてまとめたものです。